あなたの周りに認知症で困っている方いませんか?4-3 脳血管性認知症 3-4

牧野ひだまり足つぼ整体院 院長 向 利憲(むかい としのり)と申します。

先週は中期以降の症状と診断方法について書かせていただきました。
今週は脳血管性認知症の治療方法について書かせてもらいます。

脳血管性認知症の治療

脳血管性認知症の治療法は、脳血管障害の再発予防と認知症の症状への対処療法の2パターンのアプローチがあります。薬物治療について説明していきます。

脳血管性認知症の治療には薬を利用します。脳血管性認知症では、脳の損傷箇所により症状が異なるため、それぞれに応じた対処療法を行うことが大事になっていきます。認知機能障害や周辺症状を和らげる薬だけでなく、脳血管障害の再発を防ぐための高血圧薬や脳血流改善薬なども継続して服用していきます。

前述したように、脳血管性認知症は脳血管障害を再発する度に症状が悪化してしまいます。そのため、脳血管障害の再発を予防することが非常に重要である。脳血管障害の危険因子である高血圧や糖尿病、そして心疾患などを適度にコントロールし、脳梗塞の再発を予防するためには、血液をサラサラにする薬剤を使用されています。また脳出血の予防には適切な血圧管理が重要である。減塩や降圧剤によるコントロールが行われています。

意欲・自発性の低下や興奮というような症状にたいしては、脳循環代謝改善剤が有効なケースもあります。また抗うつ症状や無気力状態に対しては、抗うつ剤が使用されるケースもあります。

どのような場合でも、主治医へ自分の状態を伝え、薬の服用について相談する必要があります。適切な薬や処置により進行相談を遅らせるためにも、決して自分で判断しないように注意をしましょう。

今週は薬についての話が少し長くなったのでここで切らせていただきます。
次週はリハビリについて書かせていただきます。

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