牧野ひだまり足つぼ整体院 院長 向 利憲(むかい としのり)
と申します。
先週は認知症の種類のことについてお話させていただきました。
それぞれの種類の細かいところを話していきます。
今週はアルツハイマー型認知症について話していきたいと思います。
アルツハイマー型認知症の特徴
認知症は病名ではなく、何らかの原因で記憶・認識・判断などの認知機能の低下が起こり、生活に支障をきたしている状態を指します。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で1番患者数が多い認知症であり、男性よりも女性に多く見られるという特徴があります。
また、アルツハイマー型の患者数は脳血管性認知症の患者数が横ばいであるのに対して増加傾向にあり、今後さらに患者数が増えていくことでしょう。
アルツハイマー型認知症ともの忘れの違い
アルツハイマー型認知症ともの忘れの違いは、アルツハイマー型認知症とよく勘違いされるのが、加齢によるもの忘れです。
しかし、アルツハイマー型認知症のもの忘れと加齢が要因のもの忘れには、大きな違いがあります。
認知症で見られる「もの忘れ」
内容 自分の経験した出来事を忘れる
範囲 体験したこと全体を忘れる
ヒントを与えると ヒントでも思い出せない
記憶障害の進行 ゆっくり進行していく
自覚 自覚していない(病識なし)
深刻に考えていない
日常生活 支障あり
その他の症状 なくし物を誰かに盗られたという
年齢に伴う心配いらない「もの忘れ」
内容 一般的な知識や常識を忘れることが多い
範囲 体験の一部を思い出せない
最近の出来事を思い出せない
覚えていたことを思い出せない(ど忘れ)
ヒントを与えると ヒントで思い出せることが多い
記憶障害の進行 急激な進行・悪化はあまりない
自覚 自覚しており、必要以上に心配する
日常生活 支障なし
その他の症状 なくし物を自分で探そうとする
アルツハイマー型認知症の物忘れは、喪失する記憶の範囲が広く、忘れた内容に対して思い出しにくい・徐々に記憶障害が進行することなどが特徴で、進行しにくい加齢によるもの忘れとは違いがある。
アルツハイマー型認知症の原因は?
アルツハイマー型認知症の原因は、いろいろな説があります。
中でも最も有力な説とされているのが、脳に以上に溜まったアミロイドβやタウというたんぱく質が原因となるものです。
脳に溜まったこれらのたんぱく質は、脳細胞を圧迫し神経細胞を編成させたりして、脳の全体を委縮させると考えられています。
ただし、このような有害なたんぱく質がなぜ脳に蓄積してしまうのかということは、未だ解明されていません。
年齢
アルツハイマー最大の危険因子となるのは加齢です。
アルツハイマー病と診断された人の大半は、65歳以上の高齢者であり、日本の人口の
1/4は65歳以上であることもアルツハイマー患者が増加している要因だと考えられています。
しかし少ないものの、65歳以下で認知症を発症する若年性発症型アルツハイマー病
(早期発症型アルツハイマー病)もあり、アルツハイマーを引き起こす原因と加齢だけではないようです。
もっと伝えたいのですが、すごく長くなりそうなので次週また続きを書きたいと思います。
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