あなたの周りに認知症で困っている方いませんか?4-1(対応のコツ)その3

牧野ひだまり足つぼ整体院 院長 向 利憲 といいます。

今週は先週の続きから書かせていただきます。

2つ前からお読み下さると幸いです。

無理強いは厳禁

アルツハイマー患者に接する際に、とくに、注意したいのが無理強いは絶対にしないことです。

介護拒否に対し無理強いをしてしまうと、余計拒否が強くなったり興奮してしまったりするのでやめましょう。

お風呂に入らない・服を着替えないなどは体の自由に動かせずに億劫である場合や異性の介助者への羞恥心が原因の場合があるので、一旦お風呂に入ってしまうと気持ちの切り替わる場合もあります。

「お風呂気持ちいいですよ」とお伝えして、本人が安心できるように配慮すれば気持ちを切り替えてもらえることもあるので試しても良いでしょう。

不快な言葉をさける

記憶障害のある認知症患者でも、嫌な思いや不快なことな感情は残りやすく、患者に対して不快な言葉は避けるべきである。

不快な思いなどは、ストレスとなり症状がより悪くなることがあり、介護者が出来るだけの範囲内で本人に合わせて、褒める・感謝する・相槌をうつなどして受け入れる姿勢を見せるようにしましょう。

また、そうした介護は「バリデーション」や「ユマニチュード」のような認知症ケアとして注目されています。

信頼関係を構築する

認知症高齢者と介護者の間で大切なのは信頼関係です。

認知症を発症した際、もっとも戸惑い不安に思ってしまうのは認知症高齢者自身であり、心の中では「うまく出来ないのは恥ずかしい」「色々というと、家族に迷惑をかけてしまうのではないか」と考えていることも多いと思います。

助けてほしいけれど言い出せない、家族から強い口調で怒られたりといった状況が続くと、不安・恐怖・ストレスなどが重なり、結果として怒りっぽくなることや幻覚・幻聴などの妄想が現れることがあります。

一方、介護者との信頼関係が築けている場合は、頼れる存在として家族がいることでわがままになる場合も考えられますが、認知症高齢者のストレスは軽減されるでしょう。

一人の人間として尊厳を持つこと

アルツハイマー患者と接する上で、一人の人間としての尊厳を守ることが重要になってきます。

アルツハイマー型の認知症でも、最初から重度であることはなく、発症してしまったといっても本人の人格・性格は発症前と何にも変わらないため、出来なかったこと・忘れてしまったことを怒って責めたり、雑な対応をして本人の自尊心を傷つけないように注意しましょう。

ただし、出来ないときにはフォローするなど、ご家族や周りの人も「認知症である」という認識を持って接して下さい。

今週は2つ前からの続きでアルツハイマー型認知症患者の対応のテクニックについてを書かせていただきました。
来週からアルツハイマー型認知症を予防・改善するには に入ります。
楽しみにしていて下さいね

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